2023/11

農園にやっと訪れた平和な早朝。朝露が陽の光でふわふわと白く輝いています。綺麗だな、なんて穏やかな朝だろうと思いました。畝の形はまだいびつで、ヤツが荒らした形跡は残ったままでしたが、それはまた別の日に整えることとして、今日はまず先にやらなければならないことがありました。

ぼくが何度も畝を直したりしている間に、苗を痛めつけていた敵がすぐ近くにいました。たぶん「チャドクガ」だと思うのですが、黒くて小さくてトゲトゲした幼虫が葉っぱの裏に無数に張り付いていました。被害を受けた品種には偏りがあり、好き嫌いがあることはわかりました。

毛虫のような虫がいるのはわかっていて、見つけるたびに取っていたのですが、いつの間にこんなに増えたんだろう。農薬は使ってないから多少は仕方ないけど、酷暑で弱ってしまった苗はイノシシに踏み潰されて、さらに毛虫まで…。慌てて木酢液を薄めて撒きましたが、ほぼ枝だけになってしまった苗もたくさん出てしまいました。あとは虫をひたすらピンセットで摘んで取る取る取る。いろいろごめんと謝りながら。