秋保謹製

取り組み ちょっとずつをたくさんつくる。 2024.1.10

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砂糖不使用無添加ドライフルーツと乾燥野菜 BLUE BLUEBERRY FARM

ラベル印刷のちょっと細かい話

2020年に仙台に戻ってくる前、東京で20年近くプリンターメーカーで仕事をしていました。

その内の2010年代は主にシールやラベルを生産する印刷会社にデジタル印刷機を販売する仕事をしていました。その時の経験を今のドライフルーツ作りに活かしたい、というお話です。

印刷方式にはデジタル印刷に対してアナログ印刷という方法があります。従来からある一般的な方法で、印刷の版を一式(カラー印刷なら通常は4版)作れば、それを使って何千枚、何万枚と印刷できる方法です。スピードも速く、コストも安いので、大量生産に向いています。

対して、デジタル印刷は版を作らず、パソコンでデザインしたデータをそのまま印刷機に転送して印刷します。要は家庭や事務所で使っているプリンターと基本は同じ仕組みです。最近は高速のデジタル印刷機も出てきているようですが、私が仕事をしていた頃はデジタル印刷の黎明期で、印刷速度は遅く、印刷コストもアナログ印刷に比べて10倍以上はかかったていたと記憶しています。

しかし、その時すでに、世の中は大量生産から多様な消費者ニーズに合わせた多品種生産に移行しつつありました。バリエーションが複数ある商品や、シーズンに合わせてちょっとだけラベルデザインを変えた商品などの印刷をしようとすると、アナログ印刷方式では逆に1枚当たりのコストが高くなりました。また、アナログ印刷は印刷JOBごとの版の交換が30分から数時間かかることもあり、数百枚から三千枚くらいの印刷枚数の多品種小ロットの仕事が増えてくると、「デジタル印刷機の方がメリットがある」と言って導入してくれる印刷会社が徐々に増えてきました。

ただ、導入してくれた印刷会社がデジタル印刷機で利益を上げるためには、多品種小ロットの仕事を多く受注する必要がありました。それまでのアナログ印刷機は大量生産だったので、1日に2~3JOBの稼働でよかったのが、デジタル印刷機では最低でも1日に5JOBくらいの小ロット印刷の稼働がないと印刷機の稼働時間に無駄が生じました。しかし、上手にお客様に提案して小ロット印刷の仕事を受注してきた印刷会社は、大量印刷よりも単価が高い注文でデジタル印刷機をフル稼働させることができ、利益をあげることができるようになっていきました。

BLUE BLUEBERRY FARMのドライフルーツ作りでやろうとしていることは、デジタル印刷機を導入して多品種小ロット生産を上手く利益に結びつけた、この印刷会社と同じことだと考えています。

例えば、砂糖不使用無添加、ノンオイルでドライフルーツを生産する。例えば、特徴や付加価値がある栽培方法や規格外の農産物を生産者さんから仕入れる。例えば、食品ロスで廃棄してしまいそうな農産物を少しでもドライフルーツに加工して販売する、など、付加価値がある小ロットのドライフルーツ生産の実現をしたいと考えています。

「ちょっとずつをたくさんつくる。」これができれば、世の中の役に立ちながら、自社も持続していけるのでは、と思い日々活動しています。

このラインナップをもっと増やしていきたいと思います。

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読み返すと、農業とドライフルーツのホームページよりも、印刷業界向けに掲載する内容のように見えますね。ただ、私には時々ドライフルーツの乾燥機がデジタル印刷機に見えているので(ほんとです)、書いていてあまり違和感は感じませんでした。しかし、ドライフルーツや農業関連のサイトだと思ってこのページを読まれた方で、「訪問するサイトを間違えた」と思っても、途中で離脱せずに最後までお読みいただいた皆様、ありがとうございました。

追伸
実はもう一つの事業のマスキングテープはデジタル印刷機で「ちょっとずつをたくさん」を実現しています。