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取り組み 持続可能で健康的な食事 2024.1.5

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不健康な食事

たいぶ大きなお話から。

世界では「不健康な食事」が寿命を早め、病気などで健康に生きられる期間を短くしています。

「不健康な食事」とは、砂糖、食塩、総脂肪、飽和脂肪酸、トランス脂肪酸などの摂取量が多い食事です。

「健康的な食事」の特徴は、果物や野菜、豆類、全粒穀物などの植物性食品の摂取量の割合が多い食事です。

しかし、食事を改善しようとしても、都市化、農業のグローバル化、家計、スーパーマーケットの普及、食品マーケティングなど、食料供給システムを取り巻く環境はかなり複雑で、自然と(自ら?)「不健康な食事」になってしまっている人が増えています。

その結果、栄養不良の人口はここ数年連続して緩やかに増加しており、同時に過体重と肥満の人口は世界中で驚くべき速度で増加しています。

私たちが住む日本は、都市に多くの人口を抱え、食材を輸入に頼り、不景気や円安が家計を圧迫し、その結果、大量生産で安価な食材を便利なスーパーマーケットで、企業のマーケティングの結果、食品を購入するパターンが多くなっています。

食事を改善するには、食品の生産、消費、処分までを含む食料システム全体を考慮する必要がありますが、住む地域や収入などの関係なく、誰でもが健康的な食事を摂るのは難しい状況だと言えます。

さらに、食料システムは環境悪化や自然資源の枯渇の主要な原因でもあり、温室効果ガス排出、土地転換、森林伐採に影響を与えています。また、農業だけで世界の淡水取水量の約70パーセントを占め、過剰な施肥が水質汚染の原因となっています。これが2050年までに予測される世界人口の増加と組み合わさると、現行の食料システムは持続不可能であるとされています。

 

「持続可能で健康的な食事」

しかし、食事をより健康的なものに変えることで、食料システムの環境負荷を軽減することができます。

野菜や果物、豆類および全粒穀物などの植物由来の食品を中心とした食事への移行は、健康と環境の両面でメリットがあります。

反対に、現在は過剰に摂取されている動物由来の食品は、植物由来の食品に比べて、人々の健康へ悪影響と、生産された食品の環境負荷が大きくなっています。

人々の健康、将来に渡る環境負荷への影響を考えると、「持続可能で健康的な食事」への食料システムへの転換は急務となっています。

この食料システム転換の具体的な取組みの例が、地元の安全な農産物や食品を使った地産地消の推進や、農産物や食品を廃棄しなくて済む食品ロス削減の仕組み作りです。

「近くで作った農産物や食品を近くで消費する。多く作ってしまった農産物や食品を捨てずに食べられるようにする。」

文章するとそれほど難しいことを書いているわけではないのに、現在の食料システムではこれがなかなか難しいということを実感しています。

健康的な食事をすることで、地球環境に負荷を与えない食生活を多くの人が出来るようになればいいな、と思っています。

BLUE BLUEBERRY FARMは、地元仙台で、この食料システムの転換を少しずつでも進めるための活動を小さくても大きな気持ちで行っていきます。

まずは、ドライフルーツ、乾燥野菜の材料を、出来る限り農薬や化学肥料に頼らずに栽培された農産物で、そしてもし規格外品があるのであれば、なるべくそれを使って商品化することから始めていきます。

ドライフルーツ、乾燥野菜の材料になりそうな農産物がある地元の農家さんがいれば、「持続可能で健康的な食事」のための食品づくりを一緒にできればと思っています。

何十年後も、今の子供たちが安心して住める地球環境が持続できますように。

園主