2021/12/25
田んぼだった60aの土地を借りて、果樹園作りをスタートさせた冬。新規就農者であるぼくは、何から始めたらよいのかわからないまま小さなバックホーをレンタルして、田んぼの溝掘から始めることにしました。
バックホーの操縦は、研修に行ったフルーツパークあらはまで身につけました。重機を使うことはそれだけで面白かったし、体を動かして働けること、誰にも気を遣わなくていいこと、空と土の間で冷たい空気を感じながら少しずつではあるけれど自分が考えたことで道が開けていくこと、サラリーマンだった頃とはまったく違う世界が見えてきたことがとても新鮮でした。
田んぼは冬でもぬかるんでいて、ちょっと掘るだけで水が染み出し、バックホーでも田んぼの中を進むのが怪しくなってきました。この水が本当に引くだろうか、ブルーベリーを植えられるのはいつになるだろう、いや今は信じてやるしかない。
シャベルを土の中にぐいっと挿し込んだ時、ふわっとお尻が浮いてシャベルが刺さったまま浮遊感を感じ、やばいと思った時にはもう横に傾きました。ニュースでよく見る、重機の下敷きになって怪我をするおじいちゃん、まさにこれだ、だから一人で重機作業はやめようと今日は妻と一緒に来ていてよかったと思いました。ところが、、、
妻は寒さに耐えきれず暖房の効いた車内で待機していたので、ぼくのちょっとした事故にも全く気づかず、「へーそんな危ないことがあったのねー言ってくれたらいいのに」と軽めに驚いただけでした。ぼくが自力でなんとかしてしまったのも良くなかったか。小さなバックホーにはよくあることのようで、一人の作業にはくれぐれも気をつけましょう。